日本財団助成事業
「働きたい」を応援する就労支援IPS研修
~IPS の持つ支援理念・技術から学ぶ~
IPSは、 Individual Placement and Support(直訳すると「一人ひとりを社会的役割の中で支援する」)の略語で、支援者が「患者には今の生活以上のことはできない」と感じてしまいがちな精神障害者に対しても、就労し社会に出ることにより期待された以上に大きな力を発揮できる可能性がある、ということを科学的に示したプログラムです。この研修では、IPSについて明日から使える実践的なノウハウをお伝えし、「働きたい」を応援する新しい就労支援の仕方について理解を深めます。
■ 日時
平成22年3月19日 金曜日 10:00~16:30 (9:30受付開始)
■ 対象
医療福祉関係者・就労に携わる支援者 40 名
(応募者多数の場合は先着順とさせていただきます。)
※ 今回は横浜中心の募集となります。
■ 参加費 無料
■ 講師
中原さとみ氏 IPS-Tokyo 桜ヶ丘記念病院 精神保健福祉士
飯野 雄治氏 IPS-Tokyo 稲城市役所 第1号職場適応援助者
渥美 正明 氏 足立リカバリーサバイバー リカバリーキャラバン隊
■ 内容
・IPSの概要と実践報告
・リカバリーの理解・やりたいことと長所の引き出し
・職場開拓、ネットワークの構築 他
■ 場所
横浜市西部児童相談所 5階研修室 (横浜市保土ヶ谷区川辺町5-10)
■ 問い合わせ先
横浜市障害者更生相談所 鹿角(かのつの) TEL 045-473-0666
主催 IPS-Tokyo
IPS とは IPS(Individual Placement and Support)とは、当事者の「働きたい」という希望を尊重し、「働くことを含むその人の人生」の実現をかなえようとする支援モデルです。「誰でも一般就労することができる」という強い信念に基づき、従来の「train then place:訓練してから就労する」ではなく、「place then train:就労してから練習する」というプロセスを重視し、高い就職・定着率を可能にしています。
【参考文献】
Becker, D.R.&Drake, R.E.:A Working Life For People with Severe Mental Illness, 2003,
大島 巌 松為 信雄 伊藤 順一郎 ほか訳『精神障害をもつ人たちのワーキングライフ- IPS: チームアプローチに基づく援助つき雇用ガイド』,金剛出版
~~参加者の感想~~
★ この講義を通して一番感じたことは、本人の『働きたい』を支援者である自分がどれだけ大切にして向き合うことができるかということです。目の前のご本人のリカバリーのために自分ができること・・・まだまだたくさんあるなぁと感じました。『ストレングス』や『リカバリー』という言葉が広まってきてはいるものの、自分の支援が果たしてそれらを大切に実践できているか、大切にしようとしてもなかなかうまくいかないこともあり諦めているのではないか、自分自身に再度問いかける機会となりました。
(医療機関の就労支援担当者)
★ ご本人の思いに寄り添い、適切なアセスメントを行い、ストレングスを見つけて活用していけば、ご本人のリカバリーにつながっていくのだという生きた話が聞けたことで、自分自身の実践を信じこれからも頑張っていこうという勇気を頂きました。そして、ご本人を含め、周りのスタッフに希望と可能性を伝えていくことを忘れず、私自身もリカバリーしたいなぁと思います。
(医療機関の関係者)
★ リカバリーという考え方が、地域で生活する障害を持つ方にとって、いかに重要な考え方か、改めて考えさせられました。(精神保健福祉機関の支援者)
★ 希望へと繋がる内容であり、聞いてよかった。 (精神障害者の家族)
★ 研修後も、職場で研修の振り返りを行い、今後も更にIPSに関する知識をもっと深めようと確認しあいました。 (精神保健福祉機関の支援者)
IPS研修は、精神障害者だけでなく“ニート”や“発達障害者”の支援者からも「大きなヒントを得られた。」との感想がたくさん寄せられています。どうか奮ってご参加下さい。
この研修は競艇の交付金による日本財団の助成金を受けて実施します
ちらしはこちらをご覧ください
http://blog.canpan.info/ips-tokyo/img/7/ipsyokohama.doc
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